獄中のホリエモンに本の差し入れを

おはようございます。

3連休をいかがおすごしでしょうか。

 

 

ここ数日、ある相談を周囲に持ちかけていました。

 

相談というのは、獄中のホリエモンに本を差し入れできないか、ということです。

 

堀の中にあって、なお発信力を保つホリエモンが、

 

「逮捕される前に、大杉栄の『日本脱出記』を読みなさい!」

 

とでも発言してくれれば、話題をつくることができます。

本屋というのは、ずるいもので、こんなことまでも考えてしまうんですね。

 

ところが、獄中に商売を持ち込もうとするのは、いまにはじまったものではなく、受刑者の商業利用の歴史は、少なくとも20世紀の初頭にまでさかのぼることができます。

 

 

  断頭台の歯のなかに投げ込まれて

 

  どなるのは、

 

  「ヴァン・ホーテンのココアをお飲みなさい!」

 

  マヤコフスキー作「ズボンをはいた雲」(1915年)より

 

 

革命の前、帝政ロシアでは死刑囚に最後の言葉を発表する権利が与えられていたそうです。

 

その権利を、オランダのヴァン・ホーテン社が買い取ったそうな。

詳しくは、『マヤコフスキー選集』(飯塚書店、1964年)を読んでみてください。

 

 

さて、

 

そんなとんでもないことを考えていたら、平仄をあわせるかのように、月刊『救援』(救援連絡センター)に『日本脱出記』の書評が出ました。

 

「『日本脱出』で大杉が為そうとしたことは永遠に未完であるが5年後には東アジアのアナキストたちが東方無政府主義者連盟を上海で結成する。」

(亀田博氏、『救援』第507号、2011年7月10日)

 

 

この救援連絡センターのウェブサイトには、次の記載があります。

 

「(前略)逮捕されたらどうすればいいか、黙秘とはなにか、留置場生活はどのようなものか、日常的に心がけることはなにかなどについて、救援連絡センターのこれまでの蓄積を踏まえて詳細に紹介しています。逮捕される前に必ず読んでおいてください。」

 

 

いやはや。

 

 

韓国語の教科書を持ち込むなんて、堀江貴文氏も「一犯一語」のひそみにならっているのでしょうか。
韓国語の教科書を持ち込むなんて、堀江貴文氏も「一犯一語」のひそみにならっているのでしょうか。