こんにちは。
さて、4月新刊の大杉栄著『獄中記』について、続報させてください。
すでに本づくりは山を越えまして、原稿は全部、印刷所に預けてしまいました。
来週から印刷、そして製本に入ります。
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「くたくたになるまで、やり切ろう。」
デザインを担当するS君と、最初に言い交わしたものでした。
そして言葉のとおり、最後の最後まで悪あがきをしたにもかかわらず、いざ手を離れてしまうと寂しい。
まだ 9ラウンドは戦えるのに——という往生際の悪さです。
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そんなときにうれしいのが、書店から届く事前予約の注文です。
まだ見ぬ新刊を、著者の名前やタイトルを頼りに、勘を働かせて「2冊」「5冊」と注文を出してくれる書店がある——。
北海道から沖縄まで、144の書店が『獄中記』を取り扱い予定です。
トンネルの先に書店のまばゆい販売現場が待っていると思えばこそ、制作上あれもこれもと欲張ってしまうのかもしれません。