お知らせです。
『大杉栄自叙伝』の、カバーを新調しました。
9月の初版から半年あまり、ようやく手に馴じんできたのに、なぜこのタイミングで、といぶかる向きもあるかもしれません。
この4月に『獄中記』が出て、大杉栄ペーパーバック版が全3巻完結をみましたから、これを記念して新装することにした次第です。
全3冊の背表紙がそろったときの見映えや、ゆるやかな統一感が出るよう工夫しました。
*
初版のカバーを気に入ってくれている方、なかには書店でお買い求めいただいた方もあるとおもいます。
大杉栄本人の手で、いかにもあっさりと書かれた「自叙傳」という文字を、天地いっぱいに墨一色で印刷したカバーは、簡潔そのもので、大杉栄の自由な気風を感じさせました。
*
書店では、これから徐々に、新しいカバーに代わっていきます。
初版のカバーに愛着もありますが、新装カバーも気に入っていただければ幸いです。