坂口恭平のファーストアルバム全曲公開

おはようございます。
 
さて、昨夜思い立って、坂口恭平「Practice for a Revolution」の全11曲を YouTube で公開しました。
 
もともと坂口さんは、このアルバムをゼロ円で配布するつもりでいたわけで、そのかたちに多少なりとも近づいたことになります。
 
聴き手の我々としては、生活や好みに応じてさまざまな聴き方ができるというわけです。
 
少なくとも、7通りくらいの聴き方がありそうだなと。
 
  A. YouTube で再生リストをつくって聴く
  B. iTunes Store で購入して聴く
  C. 書店・レコード店で購入して聴く
  D. 友だちから借りて聴く/友だちの家で聴く
  E. ラジオにリクエストして聴く
  F. TSUTAYA でレンタルして聴く(1月23日開始予定)
  G. 公共図書館から借り出して聴く 

 
このアルバムの録音は6月22日に、恵比寿は塚田耕司さんのプライベートスタジオでおこなわれました。
 
11曲目の「牛深ハイヤ」だけは、7月1日の録音です。
 
  1. 新政府ラジオのテーマ(作詞・作曲:坂口恭平)
  2. 魔子よ魔子よ(作詞:大杉栄・坂口恭平、作曲:坂口恭平)
  3. Train-Train(作詞・作曲:真島昌利)
  4. 雨の椅子(作詞・作曲:坂口恭平)
  5. Anokoe(作詞・作曲:坂口恭平)
  6. オモレダラ(作詞・作曲:坂口恭平)
  7. (作詞・作曲:石野卓球)
  8. 生理的に大好き Part.3(作詞:MINT、作曲:M・Hiroishi)
  9. Hot Cake(作詞・作曲:S.L.A.C.K.)
  10. Gee(作詞・作曲:イー・トライブ、日本語詞:中村彼方)
  11. 牛深ハイヤ(熊本民謡)

 

 

歌う坂口さんをみるにつけ、暴動の夜にテレヴィで特別ショーを演じたジェームス・ブラウン氏のことが思い出されます。

 

ファンクの帝王と称されたブラウン氏はその夜、黒人の仲間たちが暴動に参加しないよう、テレヴィに釘付けにしたといわれます。

 

この直接的なタイトルを冠したアルバムで坂口総理は、ぼくたちに革命への準備をうながしているばかりじゃない気がします。

 

事はもっと単純で、ごく私的な感じがします。

坂口さんが採集した元気をひたすら聴き手に送りこんでくる、そんなアルバムです。

 

まだ聴いていない方にも、ぜひ一聴をすすめてみてください。

6月22日の録音では、坂口さんは上半身もあらわに全曲を一気に通して歌った。写真は、録音2日目となる7月1日のもの。一睡もせずスタジオに現われた坂口さんは、ざっと風呂を浴びるや、「牛深ハイヤ」を録音した。2日間をあわせても3時間たらずの録音のあいだ、余計な話題は一切なく、まるで言葉の通じない遠い国のシンガーの歌唱をそっと採集しているような密かな気分を味わった。
6月22日の録音では、坂口さんは上半身もあらわに全曲を一気に通して歌った。写真は、録音2日目となる7月1日のもの。一睡もせずスタジオに現われた坂口さんは、ざっと風呂を浴びるや、「牛深ハイヤ」を録音した。2日間をあわせても3時間たらずの録音のあいだ、余計な話題は一切なく、まるで言葉の通じない遠い国のシンガーの歌唱をそっと採集しているような密かな気分を味わった。