土曜図書館をオープンします

こんばんは。

 

ふだん朝型で通していますが、今夜は諸事情あって、まだ眠れませんので、ひとつ企画を立ててみることにしました。

 

 

企画というのは本来、そっと温めてはぐくむものかもしれません。

が、どうせにが手な夜で頭も冴えませんから、思いつきのまま走り出すことにします。

 

 

土曜社を創業して2年がたちます。

 

いったん始めたものをどこへ持っていくかということについては、これまで突き詰めて考えずにやってきました。

 

出版を軌道に乗せたら、つぎは書店をやって、それから最後に図書館をひらきたい――漠然とした希望は抱いています。

 

なんにしても、ひとつずつ手順を踏まないといけない。

 

そうきまじめに考えてきましたが、いきなり目的地にたどりついてしまうのもいいと思えるようになりました。

 

 

こう思えるのも、坂口恭平さんの存在が大きい。

 

自ら政府を立て、広く国民を受け入れながらも、税金を集めることはせず、いのちの電話をはじめとした国家サービスを無償でおこなう。

 

個人の才能と時間を惜しみなくつぎこんで、お金をかけない贈与と交易にもとづく態度経済という人との接し方をしめす。

 

さらに坂口さんは歩みを進めて、ワタリウム美術館の「新政府展」と新作執筆をはずみにして、新しい通貨「平」をうみだそうとしています。

 

 

いっぽう土曜社は、周回遅れでやってみます。

 

石器時代さながらの物々交換と持ちつ持たれつの暮らしにまなんで、そろそろ練習をはじめてみようかと。

 

家族や友だちの間であたりまえにおこなわれていることを、ちょっとした工夫で、外へひらいてみようという試みです。

 

 

というわけで、図書館をはじめます。

 

本は、まだありません。

本なんて、なければなくてもいい。

 

人や発想を貸し借りする図書館です。

 

ストックホルムには、郷土史家や町の水先案内人を貸し出してくれる公共図書館があるそうですから、前例がないわけでもないのかなと。

 

 

土地もお金も用意せず、当ウェブサイトの一角に近日オープン。

 

あすの朝になって、やる気がさめてなければやってみます。