『園土の惑星』米国ジャーナリストの書評

近刊予定の『園土の惑星』について、米国のジャーナリストから書評が届きました。

 

ランドグレンは本書で、21世紀における人類の置かれた立場について力強い物語を展開する。来る数十年のうちに、われわれ人類は、化石燃料に頼った経済成長に幕を引くことになるだろう――なぜなら、いかなる推計によってもそれは持続不可能だからだ。リスクは巨大である。だからこそ前途には、大きな可能性が広がっている。ランドグレンの物語に耳を傾けよう。そうすれば人類は、炭素に依存することをやめ、工業社会を乗り越えた先に、人間性にもとづいた文化を見いだすことができるだろう。

 

R・ハインバーグ(ポストカーボン研究所上席研究員、『神を忘れたクローン技術の時代』著者)

 

ハインバーグ氏は、米国カリフォルニア州に本拠をおく「ポストカーボン研究所」に属し、最近の金融危機から食と農、コミュニティの回復力、気候変動などの諸分野に著作があるジャーナリストとのこと。特に最新刊の『成長の終焉 The End of Growth』は昨年、米ニューソサエティ社から出版されて話題を呼んでいるもようです。

 

本書『園土の惑星』は、2010年にスウェーデンで出版され、その改訂版が来春、英国と日本で相次いで出版されることが決まっています。英国はケンブリッジ・スカラーズが、そして日本語版は土曜社が担当します。

 

英語版はすでにカバー案が出ていますから、日本語版も、うかうかしていられません。

2010年のスウェーデン語版。都市と菜園のコントラスト。
2010年のスウェーデン語版。都市と菜園のコントラスト。
英国版は、狩猟採集で一日4時間だけ働いていた人類が、いまはスーツに身を固め四六時中忙しいビジネスマンに様変わりの図。
英国版は、狩猟採集で一日4時間だけ働いていた人類が、いまはスーツに身を固め四六時中忙しいビジネスマンに様変わりの図。