「日本経済新聞」朝刊1面サンヤツ広告

おはようございます。

 

さて、けさの「日本経済新聞」朝刊1面に『世界は考える』広告を出しました。

 

弊社初の全国広告――そもそも創業3年目にして広告を出すこと自体が初めての経験です。

 

これまで広告費を使わず、運営費を低く抑えることにかけては自信がありました。

その分、価格を安くしたいなと。

 

『世界は考える』も、初版2000部 × 本体1900円の予算のなか、広告・宣伝費は3万円しか計上していません。そして、その全額は3月20日の出版記念レセプションにつぎこみました。

 

 

人気のコラムニストで、工作社を創業した出版業の大先輩・山本夏彦氏は広告を好んだそうです。

 

氏いわく、

 

「広告が好きなのも動かないですむからである。私にセールスはできない。広告は百人のセールスマンの働きをする」(山本夏彦『私の岩波物語』)

 

 

『世界は考える』は現在、全国200余の書店で展開されています。

売れている店もあれば、初動はいま一つという店もあります。

 

100人のセールスマンを擁し、全国の書店でローラー作戦を展開する――これは直感的に、やってはいけないと感じています。

 

1冊の本を売るために100人の営業部隊が動くのとは逆に、1人で100冊の面倒をみる方が、人間は本来の力を発揮できるのではないかと。

 

そして実際、本をめぐる業界には、そんな気性の人が少なくないようでもあります。

 

ちょっと論旨が途中ですが、そろそろ外出時間が迫ってきましたので、このへんにしておきます。

 

 

日本経済新聞社によると、土曜日はいちばん新聞が読まれる日だそうです。

 

打てば響く――そんな広告だったら、効果がなくなるまで出し続けてみたいなと夢みています。

 

反響を楽しみにしたいとおもいます。

日経300万人の読者のうち、何人の眼にとまるのでしょう。
日経300万人の読者のうち、何人の眼にとまるのでしょう。