『大杉栄追想』プレスリリース

おはようございます。

 

さて、9月新刊『新編 大杉栄追想』の準備が整いつつあります。

 

制作面では、ジャケットの細部を詰め、本文の校正を進めています。

金曜日に原稿を印刷所へ渡すことになっています。

 

宣伝面は、遅れ気味ですが、きょうと明日にわけて、各方面に情報発信するつもりです。

 

プレスリリースも発信予定です。

進捗は、追々報告したいと思います。

2013年8月22日

プレスリリース

合同会社土曜社

 

関東大震災から90年、38歳で斃れた革命児を悼む

 

 合同会社土曜社(東京・渋谷)は、来る9月16日、90年前の「甘粕事件」に思いをはせ、『新編 大杉栄追想』を出版するはこびになりました。

 1923年、90年前の東京では、7月にフランス外遊から帰国した大杉栄(当時38歳)が国内同志を組織すべく動き始めていました。子煩悩な大杉は、8月に生まれた長男ネストルの子守もよくしたと伝えられています。

 そして9月1日、関東大震災が起こります。新宿・柏木の大杉邸は、地震の被害こそ軽微でしたが、「主義者と朝鮮人暴動」の流言の飛ぶなか、大杉は16日、戒厳令のしかれた大手町の憲兵隊司令部で暗殺されてしまいます。

 「甘粕憲兵大尉が大杉栄を殺害」と大阪朝日新聞、時事新報が20日に号外を発しますが、ただちに情報統制がしかれ、半月余りにわたり一切の報道は禁じられました。

 甘粕事件から12月の虎ノ門事件へむかう不穏な情勢のもと、『中央公論』とならぶ有力誌『改造』を擁する改造社は、社屋倒壊の難にあいながら、山本実彦社長宅に編集部を移し、大杉栄を悼む16人の言論人、同志たちによる文集を発表します(『改造』1923年11月号)。

 本書は、この文集を校訂しなおし、大杉の甥である大杉豊氏による解説を加えました。

 大杉栄没後90年にあたる9月16日の命日には、故郷の新潟県新発田で森まゆみ氏の講演が、また、大杉の墓のある静岡では、大杉豊氏の記念講演が予定されています。

 さらに、40年ぶりの『大杉栄全集』が、1963年の現代思潮社版以来の新編で近刊(ぱる出版)と予告されています。

以上

 

書  名:新編 大杉栄追想

著  者:山川均(第1次共産党創始者)|賀川豊彦(キリスト教平和主義者)|和田久太郎(同志)|村木源次郎(同志)|安成二郎(元読売新聞婦人部長)|山崎今朝弥(自由法曹団創始者)|岩佐作太郎(元日本アナキスト連盟全国委員長)|内田魯庵(作家)|松下芳男(元工学院大学教授)|土岐善麿(元国語審議会会長)|近藤憲二(『大杉栄全集』編者)|馬場孤蝶(元慶應義塾大学教授)|宮島資夫(作家)|有島生馬(二科会創始者)|久米正雄(作家)

解  説:大杉豊

ペーパーバック版・184頁

2013年9月16日発売

ISBN978-4-9905587-9-6

本体952円