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旧年はどのような一年でしたでしょうか。
弊社は2014年に、10冊の新刊を世に出すことができました。
新年早々に旧年のふりかえりで恐縮ですが、ここに報告させていただきます。
1月 安倍晋三ほか『世界論』(プロジェクトシンジケート叢書)
2月 坂口恭平『坂口恭平のぼうけん1』
4月 マヤコフスキー『ズボンをはいた雲』
7月 meme『3着の日記』
同月 マヤコフスキー『悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー』
9月 マヤコフスキー『背骨のフルート』
11月 ベトガー『熱意は通ず』
同月 大杉栄『My Escapes from Japan』
同月 マヤコフスキー『戦争と世界』
12月 ツバメノート謹製『A4手帳』
4月に、「全15巻・小笠原豊樹新訳・毎月刊行」と予告してマヤコフスキー叢書を開始しました。開始翌月に訳者の小笠原さんが入院され、原稿を早くから準備くださっていたにもかかわらず、弊社の段取りまずく、結局、隔月のペースになってしまいました。叢書は、マヤコフスキーにとって「惨憺たる一年」となった1916年の諸作を順に追っていきました。この「惨憺たる一年」を早々に切り抜けましょうなどとお話しするなか、小笠原さんは12月に逝ってしまいました。
11月には、英文出版を開始しました。第一弾は、大杉栄『日本脱出記』英訳版です。世界14億人とされる英語人口にむけて本を出すという意気込みで、意欲を新たにしております。
12月には、念願の『A4手帳』が出来ました。一年前から試作品を作って使い勝手を試し、人にも見せびらかすなど万全を期しながら、結局、出来あがったのは年も押し詰まった12月15日のことでした。おそらく日本でいちばん最後発の、いうなれば「いちばん新しい」手帳です。
さて、2014年もいろいろなことがありました。いずれしみじみとふりかえる日もありましょうが、みなさまにとって、新年もかけがえのない、よき一年となりますようお祈りしております。