24｜坂口恭平『新しい花』

新政府総理大臣・坂口恭平の3年ぶりの新譜は、熊本・新町の作家自宅に寝そべっているかのような、くつろいだ臨場感。NHKもがオンエアした世紀の名曲、大杉栄「魔子よ魔子よ」に続く近代詩シリーズ、室生犀星「三月」、北原白秋「掌」、立原道造「草に寝て……」も胸をうつ。炊事の手をとめて妻のフーさんが歌う美しすぎる「西港」へゆったりと向かう、45分間の日常生活の音楽。冒険家・石川直樹が熊本の一家の日常をとらえたジャケットも必見です。作家本人の解題「新しい花という小さな宴」と制作ノート、妻フーさんの初作文「台所から愛を込めて」も収録。

- 書　　名：新しい花

- 演　　奏：坂口恭平

　「春の亡霊」「雨の椅子」はフー（坂口涼子）さんとのデュエット、「三月」「西港」はフーさんソロ、「霧」は MAN メンバーとの共演

- 収　　録：全11曲（44分26秒）

- 録　　音：2002〜14年、熊本・新町の坂口恭平自宅ほか

- 写　　真：石川直樹（2014年3月16日）

- 作　　文：坂口恭平｜坂口涼子

- 図　　案：豊田卓

- 仕　　様：紙ジャケットCD（135 × 135ミリ）

- 品　　番：zhtsss-001｜978-4-907511-19-7

- 初　　版：2015年5月20日

- 定　　価：1,500円＋税

――坂口恭平さんの新しいアルバムがとってもいい／「僕は音楽家ではない。」と言われたら／音楽家の私たちはどうしたらいいのだろうかと思うほどの

中納良恵（EGO-WRAPPIN’）

――なんと言うか、持っているだけで嬉しくなる。ここには歌のある生活がある。このCDは、歌いながら生きる家族の記録である

植田浩平（PEOPLE BOOKSTORE、2015年5月19日付常陽新聞）

リンク先で試聴をどうぞ

  1. 春の亡霊（作詞・作曲：坂口恭平）

  2. あばらの月（作詞・作曲：坂口恭平）

  3. プラム（作詞・作曲：坂口恭平）

  4. 雨の椅子（作詞・作曲：坂口恭平）

  5. 幻魚（作詞・作曲：坂口恭平）

  6. 三月（詩：室生犀星、作曲：坂口恭平）

  7. 草に寝て……（詩：立原道造、作曲：坂口恭平）

  8. 掌（詩：北原白秋、作曲：坂口恭平）

  9. 白夜（作詞・作曲：坂口恭平）

10. 霧（作詞・作曲：坂口恭平）

11. 西港（作詞・作曲：坂口恭平）

音楽は、坂口恭平『新しい花』収録の「春の亡霊」。

坂口恭平 〈さかぐち・きょうへい〉 1978年、熊本に生まれる。建築家・新政府初代内閣総理大臣。19歳のとき、路上で歌えば一日1万円を稼げることを知り、「生きのびるための技術」として歌を位置づける。初期レコーディング音源にフルアルバム『TAPES』および、幻のバンド MAN 名義のミニアルバム『MAN』があるが、いずれも市販されていない。2012年に初の市販アルバムとなる『Practice for a Revolution』を発表し、ホールで初のリサイタルをおこなう。落語から一人芝居までを養分とする特異な語りの人気と並行して、語りを締めるギターと歌に心奪われる向きが続出している。著作に『独立国家のつくりかた』『現実脱出論』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』『坂口恭平のぼうけん』など。

• 『新しい花』納品先を、電話番号順で一覧にしました
• 上記掲載店にかぎらず、全国の書店でお求めいただけます
• 納品数は、「★」ひとつが2〜3冊の目安です
• 「★★★」の店は、7冊以上を納品しましたので、品切れのおそれが少ないと思われます
• 納品20冊を超える協力店は、「特★★★」と示しました

• 5月1日　坂口恭平ドローイング展＠熊本・長崎次郎書店（〜5月30日）
  
• 5月20日　セカンドアルバム『新しい花』発売
• 5月30日　ワタリウム美術館古今東西100人展に出展（〜9月13日）
  
• 6月1日　『新しい花』発売記念ツイキャスミニライヴ（前半）（後半）
• 6月9日　坂口恭平＆フー書斎パジャマライヴ
• 7月1日　坂口恭平ドローイング展＠新宿ベルク（〜7月31日）
• 7月16日　対談「南方熊楠を呼び戻す」＠建築家会館本館ホール（中沢新一さんと）
• 9月4日　アジア芸術劇場グランドオープン記念イベント出品＠韓国・光州

- 坂口恭平『ズームイン！服』2015年

- 同『現実脱出論』2014年

- 同『徘徊タクシー』2014年

- 同『坂口恭平のぼうけん』2014年

- 同『躁鬱日記』2013年

- 同『幻年時代』2013年

- 同『独立国家のつくりかた』2012年

- 同『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』2010年

- 同『TOKYO一坪遺産』2009年

- 同『隅田川のエジソン』2008年

- 同『東京0円ハウス0円生活』2008年

- 同『0円ハウス』2004年

- 大江健三郎『日常生活の冒険』1964年

- ケルアック『路上』1957年

- 大杉栄『日本脱出記』1923年

土曜社　doyosha [at] gmail.com