50|坂口安吾『信長』
時代をおしつぶして独り征く、英雄の成長記
時代に理解されぬまま時代を征服した織田信長。大人の賢しらさを憎み、悪評を物ともせず、合理主義に徹した少年が、長じて東の大国・今川を迎え撃つにいたる27歳までを描く。戦後7年を経た1952年に夕刊紙「新大阪」に連載した歴史長篇。
- 書 名:信長
- 著 者:坂口安吾
- 仕 様:文庫判(148 × 105 × 13.5ミリ)376頁
- 番 号:978-4-907511-51-7
- 初 版:2017年9月30日
- 定 価:895円+税
大人というものは、とかく考えが多すぎて、出来ることも、みすみすすくんで、こわしてしまう
織田信長(本書主人公)
時代と全然かけ離れた独創的な個性は珍しくないかも知れぬが、それが時代に圧しつぶされずに、時代の方を圧しつぶした例は珍しいようだ。理解せられざるままに時代を征服した
坂口安吾(小説家)
史実と史実との間を縫って氏一流の史観を展開していく坂口氏の取り扱いはすこぶる見事である
井上靖(「日本読書新聞」1953年6月22日)
目 次
作者のことば
美濃の古蝮
大馬鹿少年
珍童独立
蝮の愛情
喧嘩と戦争
味方は蝮一匹
火の林
マムシ老残
マムシ敗れたり
マムシの死後
最悪の時
星の誕生
見損じた人々
ニセ手紙
桶狭間
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土曜社 doyosha [at] gmail.com