土曜文庫
57|大川周明『日本二千六百年史』
偉大とは「方向を与えることだ」
大川史観の集大成
――よく一切に正しき方向を与えることができるのは、取りも直さず正しき理想を抱くがゆえである……。理想の日本精神を国史に求め、自国の善をもって自国の悪を討たんとする大川史観の集大成。日中戦争たけなわの1939年、第一書房が戦時体制版として世に出し、対米開戦までの2年間に累計24刷36万部超を記録したベストセラー。
- 書 名:日本二千六百年史
- 著 者:大川周明(法学博士・思想家)
- 仕 様:文庫判(148 × 105 × 12ミリ)320頁
- 番 号:978-4-907511-46-3
- 初 版:2019年2月17日
- 定 価:952円+税
目 次
序
第一章 序論
第二章 日本民族および日本国家
第三章 日本国家の建設
第四章 儒教および支那文明の伝来
第五章 大化革新
第六章 仏教はいかにして日本に栄えしか
第七章 奈良朝の文化
第八章 平安遷都
第九章 貴族政治の堕落と武士勢力の台頭
第十章 源氏と平氏
第十一章 鎌倉幕府の政治
第十二章 鎌倉時代の日本精神
第十三章 宗教改革者としての道元禅師
第十四章 蒙古来襲前後
第十五章 建武中興
第十六章 室町時代
第十七章 戦国時代の文明史的意義
第十八章 新時代の開拓者織田信長
第十九章 海外発展精神の勃興とその挫折
第二十章 基督教の伝来
第二十一章 切支丹禁制
第二十二章 徳川時代の社会および国家
第二十三章 徳川初期の文化
第二十四章 徳川時代の思想界における新精神
第二十五章 徳川時代における泰西文明の摂取
第二十六章 幕末日本の国難
第二十七章 崩壊すべかりし封建制度
第二十八章 尊皇と攘夷と倒幕
第二十九章 明治維新
第三十章 世界維新に直面する日本
書 評
日本民族の生命の力の賛歌である。それは道義的ではあるが、同時に血闘的でもある。それはいくたびか腐敗しては、さらに自ら甦る力を具えた恐ろしく根強い生命体なのである。
――杉山平助(評論家)
未曾有の大難局に処している今の日本にとって、本書こそ現代の『正統記』であり、『外史』であるといえないだろうか。
――松岡譲(小説家)
我々の過去・現在・未来について、心驕るものには反省を強い、懐疑するものには自信を吹きこむものである。
――阿部知二(小説家・評論家)
著 者 略 歴
大川周明〈おおかわ・しゅうめい〉1886年、山形県酒田に生まれる。法学博士、社会運動家。熊本第五高等学校から東京帝国大学哲学科に進学しインド哲学を学ぶ。18年から南満洲鉄道東亜経済調査局で調査研究を行なう。32年の五・一五事件で下獄。また極東国際軍事裁判では民間人唯一のA級戦犯容疑を受ける。『復興亜細亜の諸問題』『日本二千六百年史』『米英東亜侵略史』など著作多数。コーラン全文の翻訳などイスラム研究でも知られる。57年逝去、享年七十一。
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