64|柳田國男『名字の話』
日本の家族の歴史
名著『遠野物語』の翌年世に出た、柳田國男36歳の著作。「これによれば家々の歴史もわかり、間接には数千年来の国内植民の趨勢も明らかになる……」
- 書 名:名字の話
- 著 者:柳田國男
- 仕 様:四六判(190 × 129 × 3.8ミリ)48頁
- 番 号:978-4-907511-70-8
- 初 版:2020年3月4日
- 定 価:595円+税
目 次
- 日本はきわめて名字の数の多い国
- なぜ多くの名字ができたか
- 地名と名字との関係
- 二重に家の名を表す例
- 名を諱んだ昔の慣習
- 昔の仮名文を読む一種の困難事
- 南海諸島の命名慣習
- 権兵衛作や勘太作
- ロシアの名を呼ぶ慣習
- 欧州における同一慣習
- 支那と日本と共通の慣習
- 日本における昔の命名慣習
- 今日の多くの人の命名の由来
- 通称のたびたび変更する京都の貴族
- 地方の豪族武士の称呼
- 何左衛門・何兵衛なる通称の多い理由
- 同じ通称の区別法
- いつの間にか家号を名字と言うようになった
- 名字が違うから同家でないとはいえぬ
- 昔は一戸の人口が百にも達した
- 公卿華族の家名はことごとく京都の地名
- 殿・館・様の起原
- 家号製造の由来
- 開墾奨励法
- 荘園の増加
- 地方豪族と荘園の下受開墾
- 名主の名の起原
- 名という語の意味
- 女が名主になった証拠
- 七党と称する大地主の団体
- 俵藤太秀郷の一族
- 近世代官制度の起原
- 関東武士の一部移住は自然の成行き
- 国内植民史の上で看過すべからざる大転変
- 毛利・武田・小笠原の諸家
- 熊谷・吉川および九州の諸家
- 家号を新領に持ち行くに至りし一原因
- 東北の旧家たる佐藤・五十嵐・本間
- 家紋の数はあまりたくさんはない
- 一つの物体は一族を統括し個々の変化が各家を表す
- 紋の由来およびその変遷
- 新領主を苦しめたる地侍・国侍・郷士
- 諸侯の対地侍策
- 名字と地名との関係断絶の理由
- 二字免許の制度の由来
- 一村ことごとく魚の名を家号にした伊予の漁村
- 家号の由来を調査するの必要
- 床次という名字の由来
- 石黒という名字の意味
- 十時という名字の由来
- 木越家の名字の由来
著 者 略 歴
柳田國男〈やなぎた・くにお〉「日本民俗学」の創始者。1875(明治8)年7月31日、医師で国学者の松岡操の六男として兵庫県神東郡田原村に生まれる。東京帝国大学で農政学を学び、農商務入省。在勤中、信州飯田藩出身の柳田家の養嗣子となる。また視察や公演で訪れた地方の習俗や伝承を研究し『遠野物語』『名字の話』などを著す。1919(大正8)年退官。翌年から朝日新聞社客員となり全国を調査旅行、『海南小記』などの紀行文を発表する。30(昭和5)年に同社退職、いよいよ民俗学に専念。日本各地の伝承記録の集大成に力を注ぎ日本民俗学を確立、『民間伝承論』『海上の道』など多くの著作を残す。62(昭和37)年8月8日没、享年87。
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