92|富田高慶『報徳論』
二宮翁一生の事績を正しく記し、後続する伝記すべての原本となった名作『報徳記』から四十年。翁の女婿として翁に深く親炙した著者が、報徳思想の精髄を論ず。
- 書 名:報徳論(ほうとくろん)
- 著 者:富田高慶
- 仕 様:四六判(190 × 129 × 4.4ミリ)64頁
- 番 号:978-4-86763-011-2
- 初 版:2023年10月31日
- 定 価:999円+税
著 者 略 歴
富田高慶〈とみた・たかよし〉幕末・明治前期の報徳運動家。1814年(文化11)相馬藩士斎藤嘉隆の次男に生まれる。妻は二宮尊徳の娘文子。39年尊徳を下野国に訪ねて門人となり、櫻町・下館の仕法を助ける。45年(弘化2)相馬に帰り、窮乏した藩財政の立て直しと農村復興に仕法を実施する。やがて家老として藩政の中枢に参与。維新後は藩士の帰農をはかり、71年(明治4)磐前県に出仕し管内の開拓をすすめた。90年(明治23)没す、寿77歳。著作に『報徳記』『報徳論』。
土曜社 doyosha [at] gmail.com