大杉栄ペーパーバック
97|大杉栄『日本脱出記』(新版)
奇妙な由来につつまれた風変わりな旅行記の快作!
××××××××飛ぶ。××× ××××光る。
1922年――、ベルリン国際無政府主義大会の招待状。アインシュタイン博士来日の狂騒のなか、秘密裏に脱出する。有島武郎が金を出す。東京日日、改造社が特ダネを抜く。中国共産党創始者、大韓民国臨時政府の要人たちと上海で会う。得意の語学でパリ歓楽通りに遊ぶ。獄中の白ワインの味。「甘粕事件」まで数カ月――大杉栄38歳、国際連帯への冒険!
- 書 名:日本脱出記
- 著 者:大杉栄
- 解 説:大杉豊
- 装 丁:豊田卓
- 仕 様:ペーパーバック判(172 × 112 × 16.9ミリ)208頁
- 番 号:978-4-86763-018-1
- 初 版:2024年2月17日
- 定 価:1,998円+税
目 次
一 日本脱出記・ヨーロッパまで
二 パリの便所
三 牢屋の歌
四 入獄から追放まで
五 外遊雑話
六 同志諸君へ
年譜/解説(大杉豊)
著 者 略 歴
大杉栄〈おおすぎ・さかえ〉1885年、丸亀市に生まれる。「旧い日本を根本的に変革して、新しい日本を建設する」ことを目指した。【評論】『生の闘争』、『社会的個人主義』、『労働運動の哲学』、『クロポトキン研究』、『正義を求める心』、『二人の革命家』(伊藤野枝共著)、『無政府主義者の見たロシア革命』、『自由の先駆』ほか。【随筆・記録・創作】『獄中記』、『乞食の名誉』、『悪戯』、『漫文漫画』、『日本脱出記』、『自叙伝』ほか。【翻訳】ダーウィン『種の起原』、ル・ボン『物質不滅論』、ルソー『懺悔録』(生田長江共訳)、ルトウルノ『男女関係の進化』、ロマン・ロラン『民衆芸術論』、クロポトキン『相互扶助論』、同『革命家の思出』、ハード・ムーア『人間の正体』、ファーブル『昆虫記一』、同『自然科学の話』(安成四郎共訳)、同『科学の不思議』(伊藤野枝共訳)。
解説者略歴
大杉豊〈おおすぎ・ゆたか〉1939年、横浜市に生まれる。大杉栄が殺された当日に訪ねた弟が父であり、そこで生まれた。東京都立大学社会学科卒業。東京放送(TBS)入社、調査・営業・編成部門を経て定年退職。東放学園専門学校・常磐大学国際学部講師。編著書に『日録・大杉栄伝』(社会評論社)。
土曜社 doyosha [at] gmail.com